介護現場で活かせるアロマテラピー検定の資格

アロマテラピーと聞くと、若い女性が楽しむイメージがありますが、実は介護現場で行われているセラピーの一つとして、密かに注目を集めています。アロマテラピーは、エッセンシャルオイルという植物由来の精油を使用して、香りを楽しむセラピーです。リラックスできるように香りを調合したり、使い方によって毎日を健康的に過ごすための助けとなります。欧州には、医療行為としてアロマテラピーが認められている国もあります。

アロマテラピーの資格を取るためには、アロマテラピー検定の受験が必要です。アロマテラピー検定は、公益社団法人日本アロマ環境協会が主催している検定です。例年は5月と11月の2回、試験が開催されています。そんなアロマテラピーは、介護現場のセラピーとしても有効という特徴を持ちます。高齢者の中には、身体的な不調や認知機能の衰えにより、以前と同じように生活できないことや、自身が置かれた環境を理解できないことで、イライラしている方が少なくありません。逆に、意欲がなくなってしまい、無気力になっている方もいます。アロマテラピーで心が落ち着くような香りを楽しむことで、緊張感を緩和することが期待できます。

また、スッキリとした香りを楽しむことで、リフレッシュした気持ちになることも期待できます。高齢者の中には、自身の病気や介護施設での生活に不安があり、心配で夜の寝つきが悪くなっている方もいるでしょう。そのような方には、安眠効果が期待できるアロマを楽しんでもらい、ぐっすり眠ることができるよう導くことができます。嗅覚に関係するためすべての方が楽しめるわけではありませんが、従業員のリフレッシュにも効果的です。